食べる

すっごく悲しいことがあったとき、辛いことがあったとき、ショックなことがあったとき、泣きつかれたとき、あまりにも感情に溺れてしまいそうなときに私は何かを食べてみる。

すごーーーく悲しくて、食べようとして口を開くと嗚咽になってしまうけれど、それでもがんばって口に食べ物を運んで入れてみる。
そして泣きながら食べることは難しいので、その間は「咀嚼」という行為に没頭する。

「美味しい」とか「これ、なんの味だ?」とか「あ、おなかへってたんだ」とか、「悲しい」とか「なんで食べてるんだ?」とか「泣きたい」とか「滑稽だ」とか、なんだかいろんな気持ちや感覚が入り混じって、わけがわからないけど、そういういろんなことを感じながら、すべて噛み砕いて、飲み込んでみる。

少なくとも「美味しい」とか、「あったかい」と感じられるうちは、大丈夫なのだと思う。

一口食べて、大きな溜め息をついて、呼吸をしてみる。
食べるという行為は、呼吸や全身の感覚と連動している。

あまりにも悲しくなったとき、苦しいという気持ちに沈み込んでしまったとき、自分の輪郭がぼやけて、自分が悲しみで埋まってしまうような気持ちになる。

そんなときに、「食べる」ことによって、私は自分の身体感覚を確かめて、自分と気持ちを分離しているような感じなのだ。

まあ、そんなにいっぱいは食べられないんだけれど。

でも食べられるうちは大丈夫だ、と思う。

味がしているうちは、大丈夫なのだ。

「食べる」ということは、「私が生きている」ということを確かめる行為そのものなのだ。

「食べる」ときは、五感のすべてを使いながら栄養を取り入れる=細胞を作るということをやっているわけで、物理的に自分を創る行動であると思う。

それを私は、とても大切で神聖な行為だと思っている。

だから、美味しいものにこだわりたいし、食べる環境や相手もやっぱり選びたい。

ただ「つめこんで」「空腹を満たす」のか、「味わって」「感覚を満たしていく」のか。


あなたは、どんなものを食べている?どんなものをあなたの一部にしている?

「あなたが食べているものを言ってごらん、私はあなたが何者であるか、あててあげよう」

ブリア・サヴァランの残したこの言葉は、奥が深い。

YOU ARE WHAT YOU EAT.

日本語訳も秀逸で。

久しぶりに、フランスに、すごーーーーーく行きたくなってしまった!!!!!

パリにはそのブリア・サヴァランが愛用していた当時のレシピそのまま、チョコレートを作って売っている老舗のショコラティエがある。

7区のRue des Sevresにある、『DEVAUVE ET GALET』、ぜひ機会があったら行ってみてください。






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コメント

ささやかだけれど、役にたつこと
どーも、いつもお世話になっております。

携帯電話から書き込みしているので、ちゃんと書き込めているのかな?

Mariaさんのブログは拝見したら、レイモンド・カーウ゛ァーの短篇「ささやかだけれど、役にたつこと(原題:A Small, Good Thing)」を思い出しました。

細かいことは忘れてしまいましたが、突然子供を亡くして途方に暮れている(?)夫婦に、パン屋がパンを焼いて食べさせる話だったと思います。

あー、美味礼讃!
2008/01/23(水) 20:32:15 | URL | yumi.n #nIc9OmQo[ 編集]
yumiさん、こんばんはー☆ちゃんと書き込めてますよ!^^
ありがとうございます〜。

「ささやかだけれど、役に立つこと」
うん、そう、そんなかんじです!
そういう時って、すべてが身体の中に、染みいるんでしょうね。。。

人生は、美味礼賛ですよ!
いろんな美を味わいたいですね☆^^
2008/01/24(木) 03:41:34 | URL | MARIA #prB/RYos[ 編集]

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海外生活&10年の会社生活を経て、スピリチュアルカウンセリングやヒーリング、タロットなどを東京にてやっています。
お知らせや日々のよしなしごとを綴っていこうと思います。
よろしくお願いします。

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